2024.05.13
清水の景色(三)【三保通信アーカイブ更新】
「三保通信アーカイブ」では、創刊から41年を数える三保通信を3つのテーマに分けて連載しています。
テーマ1:『排泄は予防の元(はじめ)』
テーマ2:『往時雑感』←今回の更新(クリックでページに移動します)
テーマ3:『「土と腸」三保製薬研究所物語』
清水港(静岡市清水区)は、1960年代まで2つの海水浴場を抱えた港として人々に親しまれました。この海水浴場は、高度経済成長の先駆けとなった海岸線の工業用地化に伴い姿を消していきます。
敗戦国の日本を経済大国に押し上げ、国民がその恩恵にあずかることを可能にしたのは、お金になるかならないかでものの価値を判断する、経済至上主義的な考え方でした。
戦後の経済発展を享受している私たちが、その過程で失われていった自然を惜しむのはお門違いなのかもしれません。
それでも、今その海水浴場の跡地に立つと、波の音や子どもたちの笑い声が聞こえてくるような気がして、切ない気持ちになるのです。