排泄は予防の元(はじめ)
“値上げのお願い”
── スイマグ価格の変更について “値上げのおねがい”
昭和五十九年一月一日よりスイマグ価格を値上げさせて戴くことになりました。現行の表示価格三三〇円を四五〇円に変更させて戴きたいと思います。
三三〇円という価格を丸七年間に渡って維持させて戴きました。それが出来たのはスイマグを御活用下さる皆様のおかげで御座居ます。
毎年少しずつではありますが、御活用の皆様が増えているということが現行価格を維持できた理由です。又そのことがスイマグの製造に携わる私達にとっての励みとなっております。
そしてスイマグを御活用の皆様のお手元に、少しでも届き易い価格でという考えが現行価格を現在まで維持させることになりました。
── 必要にせまられていること
ところでこの間に諸物価は上がり、三保製薬におきましても、原材料及び人件費等を含む諸経費が上がりました。
加えてこの間の出費の主なものに設備の変更によるものがあります。
医薬品製造の監視指導にあたる所管庁よりGMP(医薬品の製造及び品質管理に関する基準)の勧告があり、製造工程の整備を行いました。 そのためにこの面での出費に追われ、現在までのところ借財をかかえるに至っております。
なお今後共スイマグを安定供給させて戴くために、更に製造工程の改善が必要になってきております。
勿論諸経費のアップも経営圧迫の要因となっておりまして、ここにスイマグ値上げのお願いをしなければならなくなりました。
── 私達の努力すべきこと
スイマグは御活用の皆様の体験による口伝えで広げて戴いております。
その歩みは少しずつではありますが、着実に段々と広がっております。
皆様と共に「段々とよくなり」たいと思います。
私達は、安定した製品を製造していることで皆様の御希望にそいたいと思っています。そして新価格において経営努力を重ねることで皆様のお役に立ちたいと願っております。 代表者 花澤久元
── 若い皆さんからのお便り ──
眼が良くなりたい、背が高くなりたい、便秘で困っている等々の悩みからのお問い合わせです。
私は少なからず戸惑いました。高校生、中学生の人達が、自分のからだのこと、健康のことにそんなに関心があるものなのかと。
しかし動機はともかく、若い人達と話すのは大好きですので、これを機会にと悩みを聞かせて戴きます。
── 生活を考えること ──
若い皆さんも、やはり「良くなりたい」一念なのですね。私はそんな時、こんな話をさせてもらうのです。
「くすりで良くなる、というようには考えないで下さい。」「生体には自然治癒力というものがあって、良くなろうとする力を本来もっているのです。」「スイマグは良くなるための手伝いをするものの一つです。」「ただ、現代社会の生活の中で自然治癒力が段々弱められていると思います。」「健康について考えるという事は、あなたの生活を、大きくいえば、現代社会を考えるということになると思います。」
── 大切なことは ──
B君のお母さんは、高校生のB君のことで心痛の電話をくれました。
「最近Bは人間が変わってしまったようだ。」「生野菜をやたら食べるし、一日二食でいいと言ってきかない。」「変てこな体操もしだした。」「クラブ活動もやめてしまって早く帰ってくる。」「サッカーの先生は“異常ではないか”と言う。」「成績が一番から百番に下がってしまった。」「スイマグは本当に大丈夫なのか。」その電話口での言葉には、心配で怒りすらありました。
「それでは、良くなったところは一つもないのですか。」とお聞きしたら、「そういえば、私に対してやさしくなった。」とのこと。「それは大切なことではないですか。」
お母さんは少し、安心してくれたようでした。(H)
第4号 1983年11月5日