排泄は予防の元(はじめ)
今、健康問題を考える(四)
── 大切なこと
自分の身体をおきざりにして、こころだけが授業にふかくはいってゆくなどということはありえない。こころと身体が一つにならなければ、何事であれ「ふかくはいる」というようなことはありえない。
授業の流れに身をまかせているうちに、生徒たちは想像できないくらいすばやく、授業のなかで転身をとげる。(林竹二著書『学ぶこと変わること─写真集・教育の再生をもとめて─』より)
林先生は、「ふかくはいる」ことで「まるごとかわる」。それは生きてゆく基本の向きが変わることだ、と語っておられます。
唐突に「授業」の話?と思われるかもしれませんが、皆さんはこのような経験はありませんか。
師と仰ぐ人にめぐりあって。「本」の中で。大きな社会体験をして。自然の中で。
それが転機となって「生きてゆく向き」が変わったということがあると思います。
── 生きてゆく向き
林先生は「授業」の中で、「人間が人間であるためには、どうしても学ばなければならない大事なものがある。それを学ばなければ、人は人間であることを止めねばならない。」と語りかける。そして生徒ひとりひとりが自己の日常の人生の点検をはじめていた、というのです。
「こころ」と「からだ」、「個人」と「社会」そして「人間」について、皆さんといっしょに考えて行きたいと思います。
「健康について考える」とはどういうことなのか。「人間として生きる」とはどういうことなのか。そして「何のために生きる」のか。
「人間として」生きていける「社会」になるためには、私達は何を学び、何をしなければならないのか。
そこのところに「からだ」を置くということが大切なことだと思うのです。
(林竹二氏・前宮城教育大学学長主著『授業・人間について』『ソクラテス』『田中正造─その生と戦いの「根本義」』)(H)
試験室だより
製品は、ロット毎に毎回検査を行い、濃度は10.00%±0.3w/v%(規格内)に入っています。ただ、粘度に差があるため、感覚的に「濃い」「薄い」といった感じをもたれるかもしれません。
粘度は、センチポインズという単位で表しますが、粘度が高い場合には、三〇〇センチポインズ以上にもなり、低い場合には、二センチポインズ以下という差があります。
スイマグは常に同じ条件で製造して居ますが、原料の微妙な違いにより、粘度の差が出ると思われます。これは、原料メーカーと常に連絡を取り、三〇年以上も研究を続けておりますが、天然物より抽出した酸化マグネシウムの宿命ともいうべき問題です。
第5号 1984年1月25日